智代アフター ネタバレ感想

智代アフター ~It's a Wonderful Life~  初回特典版

プレイする前にあんまり期待しないほうがいいよとか言われちゃったんだけどw、いやいやこれは凄くいい作品だと思うぞ。後半に納得できるかどうかが評価の分かれ目になっているようだけど、この後半を伴った上で智代は人生は素晴らしいと言い切れるようになったはずだ。
記憶喪失となった朋也が再び智代と愛し合うことにより、智代との過去の不変性が示された。そしてそこに根を下ろしているものは前半の朋也が示した欺瞞を許さない未来への指向性だ。
そうしたものを足ががりにして、智代もまた未来を目指すことができるようになったはずだ。そうして未来へと目と向けた中、確かな足がかりを元に開けてきた世界の眺望は、智代にとってとても美しいものに感じられたのではないだろうか。
過去の不変性というのはなんか変な表現だが、この作品が智代ルートしか存在しないという点からして、そんなに外してはいないと思う。もし複数ルートあったら台無しです。少なくともこの作品の言う人生の宝物とは、未来への足がかりとなるものということは、確かなんじゃないかないかな。