2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

エッシャーはテクノ

スーパーエッシャー展、大晦日に行ったらすいてて快適だった。 Bunkamura スーパーエッシャー展 だまし絵もいいけど、正則分割がベースの作品群が好きだ。繰り返されるパターンの美しさ、変容していくパターンにこめられた遊び心がたまらない。 同じような理…

鬼哭街 The Cyber Slayer(ニトロプラス)感想

ニトロプラスのちょっと昔の作品。分岐は一切無いビジュアルノベル。長さもラノベ数冊分程度。 生身のままサイボーグと渡り合う「電磁発勁」の使い手、孔濤羅(コン タオロー)が主人公。妹を陵辱のうえ魂を引き裂いたかつての仲間たちへの復讐と、5分割され…

フェルマーの最終定理(Simon Singh (原著), 青木薫 (翻訳)/新潮社)感想

この方程式は、nが2よりも大きい場合に整数解を持たない。 私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない。 本書は、あきらめちゃいけないなんて説教くさいことは言っていない。あきらめずに挑み続ければ答え…

ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する(原著:スティーヴン・レヴィット, スティーヴン・ダブナー/翻訳:望月衛/東洋経済新報社)感想

割れ窓理論というものがある。軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで凶悪犯罪を含めた犯罪を抑止できるとする理論だ。これを徹底したことで凶悪犯罪が大幅に減ったというニューヨークの話は有名だ。しかし、その割れ窓理論が実践された時期は、アメリカ全土…

理性はどうしたって綱渡りです(原著:ロバートフォグリン/翻訳:野矢茂樹, 村上祐子, 塩谷賢/春秋社)感想

あなたは培養層に浮かぶ脳髄で、あなたが見るもの感じるもの全ては電極の刺激が見せる幻であるとすると、一体あなたは何を確実に知っていると言えるのか? そういった挑戦に対し、馬鹿馬鹿しいの一言で退けずに、穏健に答えようとしたのがこの本だ。人間の想…