D.C.II〜ダ・カーポII〜 (サーカス) 感想

D.C.II ~ダ・カーポII~ 通常版

日常だらだら系学園もの。その日常の演出においてサブキャラたちがとてもいい味を出している作品だ。
各ルートを横断的に登場するキャラたち、これはサブキャラだけに限るわけではないけれども、そのルートを取り囲むキャラたちによって、学園生活がとても楽しく居心地の良いものになっている。日常的ににアホなことを言い合える友達、一緒に行動する友達グループ、そういった存在が日常の描写を豊かにしているのだ。
このため一つのシーンで登場するキャラが多くなりがちなのだけど、立ち絵のバリエーションが窮屈さを感じさせない。通常の正面立ち絵の他、後姿や振り向き姿、されにそれらに遠近感を加え、主人公(プレイヤー)の視点とその空間をうまく再現しているのだ。この演出はぜひとも他のメーカーもパクって欲しいw
各ルートの展開に関しては、全体の整合性を考えると首を傾げざるを得ない部分はある。ついでに展開が前作と同じじゃね?って部分もあるのだけど(まず名前でバレバレ)、でもまぁこの辺はダ・カーポ(繰り返し)ってことであえてそうしたのかもね。