ひぐらしのなく頃にコンプ

選択肢を完全に排除したルート固定のノベルゲーム。それをゲームと言って良いのかは疑問だけど、かなり潔いシステム。制作において、共通ルートや分岐に労を割かなくていいせいなのか、各話のクオリティはすさまじく高い。
各ルートをこなすことで、その背後にある大きな物語、世界を楽しむ。特にギャルゲーでこのタイプのモノが増えている昨今、ルート固定の各話パラレルなスタイルは、その最終形態という気がしなくも無い。そういえば去年一番人気だった Fate は、選択肢こそあれ、攻略ルートは固定というスタイルだった。
プレイヤーに選択肢が突きつけられるというスタイルは、その後の展開にプレイヤー(=主人公)が責任を負うという錯覚を与える。その結果、物語への没入感が増すことになる訳だけど、この作品はそれをやっていない。にもかかわらず、この作品はプレイヤーを没入させる、楽しませることに成功している。
もうね、純粋に各シナリオの出来がいいんですよ、これ。制作者の手のひらの上で躍らせれてもいい、むしろ踊りたい! そう思わせる作品。沙都子萌え。
目明し編」以降も、やらねばいかんね。