BALDR BULLET "REVELLION"(戯画)感想


2000年10月に発売されたPCゲーム「BALDR BULLET」のリメイク作品。同じシステムを進化させた後続作品に「BALDR FORCE EXE」がある。こちらはPS2とドリームキャストに移植されたので知っている人も多いかも知れない。オレ自身BALDR FORCE EXEが大好きだったので、その原典とも言える作品がリメイクされて発売されると言うことで期待して買ったのだ。
しかし、その期待に応えてくれた作品であったかというと、期待はずれとまでは言わないが、なんとも不完全燃焼感あふれる作品であった。
まずリメイクとは言っても、音楽とシナリオパートのグラフィック周りだけで、メインの戦闘アクションパートがオリジナルバージョンそのまんまなのだ。しかもオリジナル版では後のパッチで修正されたはずのバグまでそのまんまという状況。旧バージョンそのまんまであれば、既に評価の高い後発のBALDR FORCE EXEの方が当然面白い。と言うか実際面白い。
さらにシナリオの中途半端な印象を与える結末が追い討ちをかける。なんと言うかどのルートも打ち切り少年漫画の最終回みたいな終わりかたなのだ。「オレ達の戦いはこれからだ!」みたいな。当時はアクションパートの面白さがメインであったのかもしれないが、その部分がオリジナルのままであるのなら、せめてシナリオはリメイクして欲しかった。
総じて「微妙」という言葉がぴったりの作品である。あらためて「バルドバレットリベリオン公式サイト」を見てみると、アクションパートに関する言及がまったく無い。これだけだと、まるで普通のギャルゲ/エロゲであるかのようだ。ここまで徹底してアクションパートに触れていないと、その部分はリメイクしていないと言うことに関して、メーカー自身が後ろめたさを持っているのではないかと思わざるを得ない。