CRTにこだわるのは不安があるから?

メインで使っていたEIZO NANAOの19インチCRT(T761)が赤色だけを出力しなくなってしまった。

使用時間は2万時間を超えており、白浮き現象の調整もそろそろ限界というところまできていたので、まぁ寿命ですね。ケーブルが5本に分かれているBNCケーブル(RGBVH:赤,緑,青,垂直同期,水平同期)で接続していたので、ケーブルの赤の部分が原因であることを一瞬期待したけど、やっぱり本体そのものが原因であった。残念。
と言うわけで新しくモニタが必要になった。できればまたCRTにしたいところだが、新品でまともなCRTは入手困難である。しかし同じようにCRTにこだわる人は特にゲーマーに多いんじゃないかな。その理由として挙げられるのは主に次の点だろう。

高いリフレッシュレート
T761は最高160Hzだった。画面の途中から描画が切り替わるティアリングを防ぐため、垂直同期にあわせて画面を書き換える設定(wait VSYNC)にしても、リフレッシュレートが高ければそれがフレームレートに与える影響が少ないのだ。液晶は大抵60Hzである。
遅延と残像の無い描画
これに関してはLCDも機種によっては大分良くなっているようではある。
解像度の柔軟性
LCDだと最適な解像度以外はぼやけるかジャギーになるかになってしまう。また一般的なSXGA(1280x1024)LCDの5:4というアスペクト比も注意が必要だ。LCDまたはビデオカードアスペクト比を保持する機能が無い場合、640x480や800x600のアスペクト比4:3のゲームがフルスクリーンで縦長になってしまうからだ。

以上のことからまだまだCRTだというオレみたいな人はわりといるはずだ。ただ、よくよく考えると実はそこには多少の自己欺瞞があるかもしれない。つまり不安なのだ。環境を変えることが自身のプレイスタイルに影響を及ぼすかもしれないことに。
そもそもまともなCRTが入手困難でLCDが当たり前となった現状において、LCDを使うことが対戦で不利になるというのは考えずらい。乗り換えた当初は一時的なスコアの低下もあるかもしれない。しかし多くの人がLCDを使う中、恒常的にスコアが低下したままなのであれば、それは単に自分の腕が実は思ったより悪かったということだろう。そうである可能性に不安を覚え、CRTにこだわってしまうと言う訳だ。
以上のこともまた、LCDを購入せざるを得ないということを自分に納得させるための自己欺瞞が多少ある訳ですが。解像度の柔軟性を考えるとやっぱりCRTなんですよね。にっちもさっちも行かない気分です。
SEDはまだかー。