Winnyの技術(金子勇/アスキー書籍編集部)感想

Winnyの技術
この本に書かれていることは最後のプロトコル詳細以外、2chWinnyスレ(MXの次スレ)において、作者自身が47氏として書いてきたことだ。そういった面で言うと、まとめ本と言えなくも無い。ただし、自サイトや2chの書き込みで展開させていた著作権に関する作者の考え方や、新しいビジネスモデルに関する話などは一切載っていない。そのためタイトルの通りWinnyの技術に特化した本になっている。技術と言ってもコードなどが掲載されているのではなく、動作や構造の解説がメインだ。
上記の通りなのでこれと言って新しい発見は無かったけど、47氏とダウソ板住人のお互いを利用するかのようなバランスの良さがWinnyを上手く進化させていったのではないかなとは改めて思った。47氏は実用的な第3世代P2Pソフトの開発に必要な大量のベータテスターを、ユーザーはより良く進化し続けるファイル共有ソフトを。もちろん47氏こと金子氏自身が凄い人であることは言うまでも無い。