ひぐらしのなく頃に解 ― 罪滅し編(07th Expansion)感想

初期のこのシリーズで感じたのは、日常から非日常へと少しずつ取り込まれていく恐怖だった。少しずつ壊れていく日常がまさにホラーとして表現されていたのだ。しかし、今回の罪滅し編において、その原因が「誤解」にあることに気付かされる。自身の視野狭窄が誤解を生み、その誤解が恐怖を生み出すということを、身を以って思い知らせてくれるのだ。そして、その誤解を解くことに成功する今回の作品は、今までのシリーズに無く爽快だ。

世のなかには色々と怖いことがありますけど、その元になっているのは結局、「誤解」ということにつきると思うんです。

これはファウスト Vol.5(講談社)に掲載された竜騎士07ロングインタービューでの氏の発言だ。ここから全て計算ずくであることが窺える。すごいよね、ホント。