AR 〜忘れられた夏〜(サーカス) ネタバレ感想

AR ~忘れられた夏~ 初回限定版
なんだこのいまいち感は。新伝綺を目指してとっ散らかっちゃった?みたいな。
天界、現世、冥界と分かれた世界観は良い。そしてその世界が分かれているがゆえに生まれる悲しみ、天界への魂の導き手であるお嬢が死神とされてしまう悲しみ、それを解消するためにもがく主人公とその半身である悪鬼羅刹とのバトルという展開も好みだ。
しかし、お嬢以外の女性キャラに魅力が無さ過ぎる。いや、魅力が無いと言うよりも、役割を演じさせられている感が強過ぎるのだ。魅力的なキャラと言うのは、その世界でまさに生を受けて生きている感じがする。しかしこの作品の場合、作り手に渡された脚本に従ってただ動いているだけって感じ。なんだか空虚なのだ。
それに加えて全体的にとっ散らかってしまった感がぬぐえない面も大きなマイナス要因だ。色んな世界を行き来するのは良いとしても、どこかベースだかよく分からない、その土台の不安定さは致命的だ。
長めの物語だったので、もう一度最初からプレイしたらまた評価も変わるかもしれないなぁ、という思いもあるんだけど、今もう一度やりたいかと問われたら、それは遠慮しておくと答えます。